カテゴリー: 感動 / 泣ける / 悲報 / 女子必見

彼女とは最初で最期となった。「ひとつお願いがあるの。貴方を私にきざみつけてから逝きたいの。多分これが最期…」そう言い遺して彼女は・・・

2016-07-26 11:17:40

彼女本人には宣告してないけれど、彼女も重い病気というのは、察したようで、



 
彼女「ケンチャン(私)、こんな大きな病院でお金かかるんでしょ。ケンちゃんにこれ以上借りられないよ。私の施設の知り合いに頼んで紹介してもらえば大丈夫だから。迷惑かけらんないよ。」

 
「いいんだって。気にすんなよ。俺、リーマン時代に、結構お金ためてたから、独立の資金で。すぐに店なんて出さなくていいからさ、カオルは元気になることだけ考えてろよ」

 
彼女「本当にいいの?」

 
「当たり前だって。俺、カオルの彼氏ってだけでなくてさ、親だと思ってくれよ。こんな親も変だけれどさ、な」

 
彼女「ありがとう」

 

そんな会話をして、私はカオルを抱き寄せた・・・


カオルとキスをする。

薬の味がするのが切なくて、これからの多難を予感させた。



カオルの病状は若いから、

どんどん進行し始め、

歩くのも手助けが必要なくらいだった。

 

医者に聞くと、




『そろそろ覚悟が必要です。

今比較的、何とか落ち着いてますから、

近場でよかったらどこか温泉でも行かれては・・・』






外泊の許可をもらい、

私達は湘南へ車で出かけた。

 

カオルは張り切って、

おにぎりと弁当を作ってはしゃいでいた。

 

私はグッとこみ上げる涙をこらえて車を走らせた。

 




「ドライブしてると嫌なこと大変なこと、

 全部忘れてしまうね。 

 ケンチャンも、

 今まで付き合ってくれて嬉しかった。


 ありがとうね。」


 

横顔を見るとやせた顔で、

生気こそ無いが、満足げな穏やかな顔だった。

 

私はこらえきれず涙を流した・・・


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